動画制作現場ならではの切り口で綴るWebコラム

(出典元:http://www.gizmodo.jp/2014/02/post_13964.html)

 シネマグラフはご存知ですか？

　動画のようで動画とは少し違い画像の一部だけが動いているので、この不思議な画像をついつい目で追ってしまい、気づけば結構時間が経っていたなんて経験はないでしょうか。

　シネマグラフは、Web広告やバナーだけでなく現在の流行を知ることができるFacebookやInstagramといったソーシャルメディアでも掲載が可能になってきたりと、あらゆる場所での利用が増えてきました。

　このシネマグラフの可能性はこれからますます広がり、広告だけでなく色々なメディアで活用されていくのではないでしょうか。

 

シネマグラフとは？

　シネマグラフというのは静止画のように見えて、一部分だけが動いているgif画像のことです。シネマ（映画）とグラフィック（写真）が合わさったような動画なのでシネマグラフと名付けられました。

　言葉だけ聞くとただの動画かと思われがちですが、実際の画像を見てみると何とも不思議な映像で、じっと見続けてしまう魅力があります。

　一部分だけが動画になっていることによってその部分が強調されたり、そこだけ時間の流れが止まったかのような空間を創りだしてくれます。

　最近ではgif画像だけでなく、動画と静止画が合わさったものすべてをシネマグラフと呼ばれるようです。

 

シネマグラフの始まり

　シネマグラフは2011年、アメリカのフォトグラファーであるKevin　BurgとJamie　Beck夫妻によって制作されたのが始まりです。この斬新な動画はそのインパクトから瞬く間に世界に広まり、あらゆる広告に使われ始めました。

　技術的には今まであったものを工夫しただけのものなのですが、この発想には多くの人が衝撃を受けたのではないでしょうか。

 

有名ブランドの広告にも利用

　シネマグラフはそのインパクトから有名ブランドの広告にも利用されるようになりました。

　Webページのトップなどにファッションブランドから、飲料水ブランド、有名自動車メーカーなどシネマグラフを使ったページを使う企業は後を絶ちません。

　なんといっても企業は面白いものを我先にと取り入れていくものです。

　このように多くの企業で使われているということから、それだけこのシネマグラフという手法が優れているのが分かるのではないでしょうか。

 

目を引くシネマグラフを広告活用へ

　繰り返しますが、シネマグラフはその不思議さから思わず見入ってしまうのが魅力です。その魅力の大きさから、数多くの広告に使われ初めています。

　これからWebページや広告動画を制作する際、このシネマグラフを利用することによっての魅力と広告効果について、考えてみましょう。

 

シネマグラフの汎用性

　シネマグラフはあらゆる画像に応用出来ます。つまり、あらゆる商品に応用できるということです。

　例えば食べ物の広告であれば、湯気を動かしたりコップに飲み物を移すシーンであったり、

　衣料品の広告であればスカートがなびいていたり、モデルの髪が揺れていたり、

　家のような動かないものでも後ろの木々が動いていたりと、

　アイデア次第でどのようなものでもシネマグラフとして制作することが可能なのです。

 

 

 

シネマグラフでページ滞在時間がアップ

　シネマグラフを利用した広告を使うことでwebページ滞在時間のアップにつながります。

　シネマグラフの「あれ？」と人に思わせる力はすごく、一度スクロールしたページを戻ってもう一度見てしまう力を持っています。これは”人に一瞬でも興味を持ってもらう”という広告にとっての重要な要素の一つです。

　一瞬でも興味を持ってもらえることは人の記憶に残り、その広告効果は絶大なものになっていきます。

　そしてシネマグラフは動画を設置するまでもないけれど、どこか印象的な画像にしたい、オシャレな画像にしたいという時にうってつけです。

　動画を設置するとどうしても再生ボタンを押す手間がでるので見てもらえない場合も多く、また勝手に動画が流れるページを設置すると重いというデメリットも出てくる心配もあります。

　シネマグラフで印象的に人の興味を引き、興味を引いたところで詳しい動画を見てもらうという方法で広告効果をより大きなものへとつなげる効果を出すことができるのです。

 

CGアニメーションへの応用

 

　最後に、弊社の実例をシネマグラフの応用という形で紹介させていただきます。

 

 

　シネマグラフをCGアニメーションへ応用すると、

　このたった一枚のイラストが、

 

 

 

 

 

　しだいに成長する花に、蝶が舞う様な動画へと変化することも可能になるのです。

　奥が深いですね。その他、詳しくは制作実績をご覧ください。

 

 

まとめ

　シネマグラフは動画と静止画の境にある、とても不思議な画像です。

　アイデア次第ではより多くの人の興味を引くことが可能になります。動画まではいかずに軽い動きでユーザーの目線を引き、魅力的な映像を作ることが可能なシネマグラフ。

　このちょっとした刺激のある画像は、これからも多くの広告やWebシーンで制作されていくのではないでしょうか。