2016.09.28映像・動画制作の知識とメイキング
近年、アクティブ且つ高画質の動画撮影が可能になり、制作の現場でも一眼レフでの動画撮影が増えております。
ただ、一眼レフ用のレンズはフォーカスリングが硬かったり絞りリングが無かったり・・・という事でいわゆるフォーカスリングがスムーズでフォーカスギア付き、絞りリング付きの動画専門のシネマレンズ(シネレンズ)を導入しましたのでご紹介します。
目次
そもそも、シネマレンズってご存知でしょうか?その名のとおり映画撮影に使用するために開発されたレンズの事を言います。
つまり動画用に設計されているのでズームがスムーズだったり、細かなフォーカス調整ができたり、絞りのリングがレンズ側についているので現場での微調整が簡単です。また、リングにギアがついているのでフォローフォーカスもばっちり。
そして何よりキレイ。
用途ととしては映画に加え、CM撮影でもよく使われるレンズです。
↑CM撮影にて【Canon CN-E15.5-47mm T2.8 L S】
ただ値段が高い!!お値段以上シネマレンズ♪上記の写真のレンズで200万円ちょい。
弊社の様な零細企業では購入の決済が決しておりないレンズ。それがシネマレンズなのです。
CMなど大型案件ではこれまでも弊社でもシネマレンズを使用してきましたが、ちょっとした撮影やインタビューでもこういったレンズを使用できないか悩んでいたところ・・・。
低価格のシネマレンズがいろいろ販売されているではありませんか?
主には香港(SLR Magic)や韓国(Samyang)のメーカー、映画監督が開発した販売間近のものなどけっこうな数があるんです。
しかも数万円〜数十万のものです。
ただ、やっぱりレンズは信用あるブランドがいいなぁと思いますが、調べてみるとSLR magic やSamyanもだいぶんレビューが書かれてますね。
ただ数万円レベルの「シネマレンズはなんちゃってシネマレンズ」ともいったりするので安かろう悪かろうだとは思います。
気軽に買える格安シネマレンズは新しい風を繰り出しました。日本のメーカーも次々に格安シネマレンズを出してきています。
世界的にも一眼レフでシネマレンズという需要が高いのでしょう。
レンズには絞り(アイリス)を表す数値があります。端的にいうと明るさであり被写体深度というべきでしょうか。
そして、その数値を表したものがF値です。F値というのは理論上の値であり、レンズの焦点距離を有効口径で割った値です。
一方でシネマレンズの場合はF値ではなくT 値という数値になります。T値はレンズの透過性を表す数値です。
F値とT値は若干ややこしいので
要は明るさの認識でしょうか?
CM、映画の撮影では照明さんカメラ技術の方が綿密にF値、T値を見ながらセッティング、アングルを決めますのであしからず。
レンズには焦点距離があります。◯◯mmというやつです。
焦点距離とは、ピントを合わせたときの、レンズから撮像素子までの距離です。
これがまたややこしいのですが
例えば、バストアップの絵をとりたい場合、そのバストアップがアングルに入るには
18mmと45mm
どっちが近づいて撮影できますか?ということです。
正解は18mm。
※ここでは単焦点レンズの話なのでズームはできない設定です。
何故、この話をするかというと
撮影は現場によって近づける距離が違うからです。
ブライダルの現場なら遠くのカメラマンにアップのアングル。
狭い店舗なら近くのカメラマンに引きのアングル。
実はこのへんの理由がF値とT値と焦点距離を見ながらレンズを選ぶ事になります。
なんだか、ややこしい話なので
いろんなレンズを現場で使う方が簡単です。
それでは本題。
今回のSLR magicシネマレンズに何故したかというと、T値0.95、単焦点、ギア付き。
使いやすい!そして安い!
定価70000円ほどです。
しかも、今回中古で手に入れたので50000くらい。
正直、暗い室内で、照明を運んでセッティングしての撮影より、しれっとレンズ一つで明るい空間で自然な光で撮影した方がクオリティ高いし早いし安い。
流行りのボケ具合は0.95なので深度が浅い浅い。マニュエルピントとの格闘になります。
なんとなく撮影しても雰囲気出し放題。
高橋ディレクターのエレカシ風写真。
奈良の駅前にて撮影してます。
色は調整してます。
続いて暗い居酒屋にて動画撮影、照明無し。高画質で録画して編集で明るさ上げています。GH4特有の若干ダイナミックレンジ収録なので編集で明るさを上げても問題無し。
結局のところ、何が言いたいかというと、機材費に数十万円〜数百万かけずともかっこいいクオリティ高い画が撮れると言うことなんです。
その分、制作費も抑えられます。
ただマニュアル操作限定なので撮影テクニックは必要です。
↑GH4リグ装着時
レンズ初導入の現場で高橋Dも驚嘆してました。
「めっちゃええーやん!」
今夏導入したSLR magic
最初は海外レンズなので躊躇しました。しかも中古。
お世話になってるカメラマンさんが言ったんです。
「そもそもカメラマンはレンズを大切にするから中古レンズも良いのが多いよ」
確かに。
T値0.95を選んだ理由は照明の事をあまり考えなくてもいい点です。
ほとんど室内の撮影で(しかも暗い空間)、一人で撮影を行うスタイルの場合、明るいレンズがあればほぼカバーできます。
照明持ち込みだと一人じゃ大変なので
明るいレンズ重宝しています。
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