2016.10.06※制作依頼について
目次
動画制作の場合、制作費用の内訳は人件費が大半をしめています。
まず、動画の企画に費やす人と時間。絵コンテを書く人の時間。
打ち合せやロケハンに行く交通費や時間。
カメラマン、音声、照明、メイク、スタイリスト、そしてキャスト。
編集に費やす人数や時間。などなどです。
全ての制作スタッフを自社で抱えている会社は少なく、ほとんどが外注でまかなう事が多いと言えます。
そして他には機材費、撮影・編集スタジオの費用などです。
もちろん最近は低予算の場合、ディレクターが企画、撮影、編集を独りでこなす事が多くその場合はディレクター一人が費やす時間でいいわけですので安くなる場合が多いです。
例えば・・・
50万の制作費で
ディレクター1名、カメラマン1名、音声1名、照明1名、メイク1名、キャスト1名
と
30万の制作費で
ディレクター(カメラ、音声、照明兼任)1名、メイク1名、キャスト1名
では特に利益率は変わらなかったりします。
ただ専門分野の人間が多数いる場合はクオリティに差が出る場合もあります。
※上記はあくまで例です。費用と撮影スタッフの人数は関係ありません。
動画制作は言い値の部分も多数ありますが、高すぎても次がありませんし、安すぎても割に合わない事になります。
ですから、どの制作会社さんも実は適正価格での制作になっていたります。
というのも外注さんでまかなう事が多い分、外注さんもいろんな制作会社さんと仕事をするので
「あそこの会社はこれをいくらで作ったみたいよ」「あそこはこのくらいギャラくれますよ!!」という他社さんの情報が外注さんから入ってくる事もしばしば。
そんな事を聞いていると、ある程度相場が決まってくるものなのです。
※もちろん守秘義務がある契約もあるので筒抜けではございません。
制作会社に相見積もりを出した場合、同じ内容でも見積もり額がまったく違う事も多々あると思います。
これは、クオリティや得意分野、時間の掛け方に違いがあるようです。
オールインワンジェルの商品説明動画90秒を作りたいとします。
A社は70万
B社は20万
A社はモデルが化粧品を実際使っているところ撮影、撮影スタジオで背景のオブジェなどを用意、効能を説明するためにイラストやグラフィック素材も使用します。そしてもちろんナレーションもありです。
B社はクライアントさんのオフィスのスペースを使って撮影していまいます。ジェルを塗る部分はイラストや商品パッケージ用に別で撮影した写真をクライントさんから提供してもらいます。ナレーションも無しでテロップで説明していきます。
出来上がりのクオリティはどちらも素晴らしいできです。
という様に、どれだけの人間と手間をかけるかで制作費用は変わるのです。
「オールインワンジェルの商品説明動画90秒」これを問い合わせ時に聞いて制作会社は20万か?70万か?どのタイプで作ればいいのだろう?と頭を悩ませるのです。演出の仕方によりいかようにも動画は作れるからです。
ですので制作会社が見積もりを作る時に知りたい事は予算なのです。実際はそうなのかわかりませんが弊社の場合は予算が知りたかったりします。
ですので予算を最初にお伝え頂けるとスムーズな見積もりとなる場合がほとんどです。
しかし!!
「1万で70万のもの作ってね♡」というお願いは丁重にお断りさせて頂く場合がございますのでご了承下さい。
では、動画の制作予算ってどう決めればいいの?という事ですが・・・。
以下のお話はあくまで統計からのお話なので目安としてお考え下さい。
(多くの案件を取り仕切って来た広告代理店さんにお聞きした内容です)
基本は売り上げの3%までに抑えます。 化粧品や飲料系などは15%から20%で例外なのですが、基本は前年度売上高の3~5%程度を当期予算にあてる場合が多いです。年商1億円なら300万、10億円なら3000万。この予算にはもちろん全ての広告費が含まれています。テレビ、ラジオ、ネット、雑誌のマスメディア広告、チラシやDMなどセールスプロモーション広告、店頭POPや販促助成物の製作費等々。この内どの広告に重点を置くかは、企業規模や業態によるところとなります。
年商1億円企業の場合の具体的な映像広告予算は、まず商品やサービスの良さを分かりやすく伝える映像コンテンツを50万くらいで製作します。コストの高いマスメディア広告などは使わず、まずは自社のホームページの商品紹介欄等に張り付けたり。あとは成果報酬型のインターネット広告やDVDカタログ製作など媒体は50万くらいに留め、売上UPだけを狙います。
年商10億円企業の場合はブランディングを行います。 前述の広告は映像による単なる商品広告。年商10億円に達するような企業は競合他社に打ち勝つため、次に企業広告を行っていかなければならなりません。企業広告とはブランド力を高めるための広告でブランド力があれば競合他社の商品やサービスに価格競争に左右されず打ち勝つことができます。
手っ取り早い方法はタレントやモデルを使ってテレビCMを打てば良いのですが、大手のようにCM契約料が何千万もするタレントを起用して何億もかけてテレビCMを放送する必要は全くありません。情報の収集方法がテレビでなくインターネットとなった今、SNSでの波及が期待できるギャラの安いモデルを使い、テレビCMを少しだけ打てば良いと言えます。例えば、アパレルであれば○○大学のミスコン優勝者、女性誌ファッション誌の読者モデルなどネットで影響力のあるようなモデルを契約料60万くらいでキャスティングし、テレビCMを240万くらいで製作、あとは年間通して月50~60万の予算で細々とテレビCMを打つという感じです。映像にかける広告予算は年間1000万までになります。
・年商1億円くらいでセールスプロモーションのための映像広告をはじめる。
・年商10億円くらいで売り上げの1%を使って競合他社に打ち勝つブランド力を身に付ける。テレビCMは信頼性を上げるために必要なので少ない予算でも良いので放送する。
業種によってはブランド力を上げてからの売り上げアップや、小規模店舗などの場合はお店の様子などを動画で伝える事で売り上げが上がる場合もあります。そんな場合は少ない予算で動画を作る事も可能です。ただ、やみくもに作っても受け皿であるサイトがおろそかでは売り上げも上がりません。あくまで動画は飛び道具なのでまずはサイトの見直しから入る事をおすすめします。ネット社会ですのでデザインやライティングをしっかりすれば、動画無しのサイトでも十分な反応が得られる事は確実ですし費用対効果が見れて、少ない予算でできるネットの広告運用をすれば集客は可能です。
年商がものすごくて予算バリバリの企業様は大手代理店さんにおまかせするのも一興です。
でも、最近思うのですがネット系の広告は中小の凄腕の企業さんにまかせた方がいいのかもしれません。大手にはできない最新のノウハウや人脈のネットワークで商品をあれよあれよと売りさばいてくれたりします。そのへんのお話はまた今度。
これに関しては一言。
「センスが合う会社」でしょうか。
動画は仕上がりまでイメージがつきにくいのでコレにつきると思います。
「そうそうこんな感じ!!」というセンスが合う会社を選ぶ事が懸命だと思います。
センスは各社、制作実績をサイトに掲載している場合や、版権がややこしい実績については打ち合せ時に見せてくれたりしますので過去の実績を見ると分かります。
少し代理店さんの話が出たのでお話します。
動画制作の場合、広告代理店さんを通しての制作というものがあります。
多くの場合はテレビCM、テレビ番組、有名タレントさんが出演する場合などです。主に企画やテレビ局との交渉などを請け負ってくれます。
テレビはいまだに、なにかとクローズな業界ですので様々なコネクションを持つ広告代理店さんと組んだ方がトラブルもなくスムーズでクオリティが上がります。タレントキャスティングも行ってくれたりします。
しかしWEB展開で有名タレントさんも絡まないような場合は直接制作会社に発注も良いかと思います。安くなるので・・・。
実際に、弊社でも大手企業様からテレビCMは代理店さん経由で制作するのですが、今回はWEBのちょっとした動画をお願いしたいのですが・・・。というお問い合わせも頂きます。
いかがでしたでしょうか?
まだまだ、外からは見えない業界が映像業界だと思います。でもある程度の動画の予算の出し方がわかるとプロモーション全体の予算組もしやすくなります。
「予算はわかった。じゃあ実際いくらなんだ?」と思われた方、ぜひSand Sun Creativeまでお問い合わせ下さい。
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